文献詳細
文献概要
特集 術後ドレナージの実際
泌尿器系手術後のドレナージ
著者: 堀内誠三1
所属機関: 1東京逓信病院泌尿器科
ページ範囲:P.529 - P.533
文献購入ページに移動はじめに
泌尿器科手術後のドレナージについては,他の外科手術と原則的に異なることはない.しかしその多くの手術は尿が絶えず流れている臓器に行なわれるので,この点に注意を必要とするわけであり,例えば尿管結石などの切石術後に尿が全く漏出しないように十分に創口を縫合することは,後に尿管の狭窄をきたし水腎症になる危険も少なくない.むしろ手術直後に尿が創口より流出する程度に縫合し,後腹膜腔の尿をドレーンにより体外に排出するほうが予後がよい場合が多い.このような点が一般外科手術と異なり,ドレーンの必要性も強く,また抜去の時期を考えねばならない点である.
泌尿器科手術とドレーンについて臓器別にのべてみる.
泌尿器科手術後のドレナージについては,他の外科手術と原則的に異なることはない.しかしその多くの手術は尿が絶えず流れている臓器に行なわれるので,この点に注意を必要とするわけであり,例えば尿管結石などの切石術後に尿が全く漏出しないように十分に創口を縫合することは,後に尿管の狭窄をきたし水腎症になる危険も少なくない.むしろ手術直後に尿が創口より流出する程度に縫合し,後腹膜腔の尿をドレーンにより体外に排出するほうが予後がよい場合が多い.このような点が一般外科手術と異なり,ドレーンの必要性も強く,また抜去の時期を考えねばならない点である.
泌尿器科手術とドレーンについて臓器別にのべてみる.
掲載誌情報