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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻4号

1973年04月発行

症例

外傷性耳下腺管瘻の1治験例

著者: 田中祐尾1 鎌谷正博1 畑間博1 梅山馨1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第1外科

ページ範囲:P.575 - P.578

文献概要

はじめに
 耳下腺あるいは耳下腺管瘻の損傷は,従来,耳下腺あるいは歯科領域での炎症,膿瘍等の切開によつて起こることが多く1-5),戦時中の戦傷は別としても,最近は種々の外傷が原因となる報告が多くなつてきており6)7),損傷後は難治性の耳下腺瘻,あるいは耳下腺管瘻を残すものである.これら耳下腺瘻や管瘻に対しては種々の保存的,外科的治療が行なわれてきたが,最近では耳下腺管の端々吻合術によつて修復されるようになつてきている4)7)
 われわれも,外傷後に起こった耳下腺管瘻の1例に対して,ポリエチレンチューブを用いて耳下腺管の端々吻合を行ない治癒せしめえたので,ここに若干の考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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