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特集 外科と感染—その基本的対策とPitfall
外科領域における抗生物質療法—現況と問題点
著者: 石引久弥1 佐藤次良2 牛島康栄2
所属機関: 1川崎市立井田病院手術部 2川崎市立井田病院慢性疾患部
ページ範囲:P.651 - P.658
文献購入ページに移動Penicillinにはじまる抗生物質療法は外科領域の感染症に対しても重要な治療手段となつている.起炎菌を決定して,その薬剤感受性に基づいて抗生物質を選択し,適正な投与量,投与法,投与期間をとることが教科書的指針とされている.しかし具体的に実施するとなると,いくつかの問題点が出てくる.その1つは生体における細菌学,薬物学的な理論的な裏づけが不十分であることにもよるが,次々と登場する抗生物質と市販名が臨床医を混乱させていることも見逃せない.このような観点から,現況と問題点,具体的な方針などにふれてみたい.本文が抗生物質療法の実際に役立てば,幸いである.
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