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特集 外科と感染—その基本的対策とPitfall
手術に伴う予防的抗生物質使用の反省
著者: 田口鐵男1
所属機関: 1大阪大学微生物病研究所附属病院外科
ページ範囲:P.661 - P.668
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手術後に起こる種々の感染性疾患の発症は外科医にとつてもつとも頭の痛い問題である.すでにその成因,予防対策について数多くのすぐれた研究が発表されている.しかし,いまだに完全に解決されたわけではない.
そもそも,感染の発症には細菌の毒力,菌量,患者の全身状態,局所性因子,手術手技など多くの因子が複雑に絡みあつて関与している.それぞれの因子に対する予防策がたてられ,ある程度の成果をあげている.予防的に抗生物質を使用するのもその1つである.
手術後に起こる種々の感染性疾患の発症は外科医にとつてもつとも頭の痛い問題である.すでにその成因,予防対策について数多くのすぐれた研究が発表されている.しかし,いまだに完全に解決されたわけではない.
そもそも,感染の発症には細菌の毒力,菌量,患者の全身状態,局所性因子,手術手技など多くの因子が複雑に絡みあつて関与している.それぞれの因子に対する予防策がたてられ,ある程度の成果をあげている.予防的に抗生物質を使用するのもその1つである.
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