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症例
胃軸捻転症の検討
著者: 杉村忠彦1 斎藤正光1 倉光秀麿1 織畑秀夫1
所属機関: 1東京女子医科大学第2外科
ページ範囲:P.701 - P.705
文献購入ページに移動胃軸捻転症は比較的まれな疾患であるが,近年X線検査法の発達によつて容易に診断できるようになつた.胃軸捻転症は短軸性(間膜軸性),長軸性(臓器軸性)および両軸性に分けられる.われわれは最近3年間で6例の胃軸捻転症を経験したが,これら全てに胃X線検査を施行しならびに可能なものには胃内視鏡検査も行なつた結果,短軸性5例,非常に珍らしい両軸性(下結腸型)1例で,長軸性はみられなかつた.著者は本症例を提示し,特に胃内視鏡検査を施行した短軸性2例および両軸性1例を供覧し若干の文献的考察を加え報告する.
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