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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻5号

1973年05月発行

文献概要

症例

胃原発悪性リンパ腫の1例

著者: 山際裕史1 大西武司2 稲守重治2 竹内藤吉2 石原明徳3

所属機関: 1三重県立大学医学部中検病理 2市立伊勢総合病院外科 3三重県立大学医学部第1外科

ページ範囲:P.711 - P.714

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はじめに
 胃の悪性リンパ腫は,本邦では約400例が文献上に報告されていて,決してまれとはいえない.早期胃癌は粘膜下までの浸潤で,転移の有無を問わないというとりきめであるが,悪性リンパ腫の場合は,その性格上,これと同じように考えることはできないが,一応,粘膜下までの浸潤を早期とすれば,8例が文献上に報告されているにすぎない5,9-15)
 本稿では,胃のリンパ網内系の不規則な増生(lym-phoreticulosis)の1部が悪性化したと考えられる症例を示し,若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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