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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻5号

1973年05月発行

文献概要

症例

先天性胆嚢欠損症の1例

著者: 許斐康煕1 池田靖洋1 原寛23

所属機関: 1九州大学医学部第1外科 2九州大学医学部第1外科消化器科 3原病院

ページ範囲:P.719 - P.722

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はじめに
 先天性胆嚢欠損症については,これまでにもかなりの報告がみられるが,その大部分は術中または剖検によつて胆嚢窩に胆嚢がみられないことだけで報告している場合が多い.術中,術後あるいは剖検時に精査を行ない,かつ胆管造影を行なつて異所性胆嚢の存在を否定したうえで,先天的な胆嚢欠損症であると確診し得たものだけを数えれば,報告例の約半数にもならないであろう7)
 著者らは,最近胆石症よう症状を呈した症例の開腹術を行なつて胆嚢欠損の所見を得,さらに術後十二指腸ファイバースコープを用いた逆行性胆管造影を行なつて異所性胆嚢の存在を否定し得たので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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