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文献概要
特集 麻酔—外科医のために Poor Riskの麻酔
肝機能障害の麻酔
著者: 國友桂一1
所属機関: 1岡山大学医学部中央手術部
ページ範囲:P.751 - P.755
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肝機能障害の麻酔を行なう場合に重要な点は,肝機能障害に関する正確な術前評価,外科的侵襲の種類,部位,時間ならびに救急手術か選択的手術であるか,麻酔方法ならびに麻酔剤の選択などである.
周知のごとく肝臓は生体内最大の実質臓器であり,その機能も複雑で糖質代謝,蛋白質代謝をはじめ解毒,胆汁生成排泄,異物排泄,造血,酵素機能などを有し,かつ,代償機能がすぐれている.そのため病歴,現症ならびに肝機能検査成績により肝障害の診断は可能であるが,重症度の判定はまだきわめて困難な問題である.
肝機能障害の麻酔を行なう場合に重要な点は,肝機能障害に関する正確な術前評価,外科的侵襲の種類,部位,時間ならびに救急手術か選択的手術であるか,麻酔方法ならびに麻酔剤の選択などである.
周知のごとく肝臓は生体内最大の実質臓器であり,その機能も複雑で糖質代謝,蛋白質代謝をはじめ解毒,胆汁生成排泄,異物排泄,造血,酵素機能などを有し,かつ,代償機能がすぐれている.そのため病歴,現症ならびに肝機能検査成績により肝障害の診断は可能であるが,重症度の判定はまだきわめて困難な問題である.
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