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文献概要
特集 麻酔—外科医のために Poor Riskの麻酔
内分泌障害の麻酔
著者: 青野一哉1 原野清1
所属機関: 1九州大学医学部麻酔科
ページ範囲:P.767 - P.772
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内分泌障害を伴うpoor risk症例の頻度はそれほど多いものではないが,内分泌障害の存在に全く気付かないで麻酔を安易に行なうと,思わぬ障害に遭遇することがある.特に救急手術の場合にその危険性が大きい.したがつて内分泌障害を疑わせる症状があれば,検査を追加して異常を発見し,可及的良い状態で麻酔が行なえる様努力すべきである.また麻酔剤や麻酔法の選択もさることながら,麻酔中に発生した異常に対していかに迅速に対処するかが,この分野に共通して重要といえる.以下,内分泌障害のうち麻酔上問題となるもののみを取り上げ,それぞれの場合の注意点について概説した.
内分泌障害を伴うpoor risk症例の頻度はそれほど多いものではないが,内分泌障害の存在に全く気付かないで麻酔を安易に行なうと,思わぬ障害に遭遇することがある.特に救急手術の場合にその危険性が大きい.したがつて内分泌障害を疑わせる症状があれば,検査を追加して異常を発見し,可及的良い状態で麻酔が行なえる様努力すべきである.また麻酔剤や麻酔法の選択もさることながら,麻酔中に発生した異常に対していかに迅速に対処するかが,この分野に共通して重要といえる.以下,内分泌障害のうち麻酔上問題となるもののみを取り上げ,それぞれの場合の注意点について概説した.
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