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症例
Cholecysto-duodeno-colic bandによる十二指腸狭窄の2例
著者: 村田悦男1 横山育三1 内田満国1 中川逸男1 山本勝1 相良勝郎2 迫田八潮3
所属機関: 1熊本大学医学部第1外科 2熊本大学医学部第3内科 3熊本大学医学部第2内科
ページ範囲:P.867 - P.872
文献購入ページに移動Cholecysto-duodeno-colic bandは,1世紀以前からHuschke(1845)1),Virchow(1853)2)らの解剖学者により古くから知られていた腹腔内の先天性異常靭帯の1つである.このbandにより種々の障害を引き起こすことがあるが,比較的まれとされている.その臨床報告は,Harris(1943)3)により6例の症例について初めて詳細に記載された.
われわれは最近,このbandによる十二指腸狭窄に環状膵を合併した症例と,bandにより十二指腸の走向異常をきたした症例とを経験し,いずれも開腹によりbandを確認し,bandの切除により症状の緩解をみた.
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