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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻7号

1973年07月発行

文献概要

特集 再発癌—follow-upとその治療 Ⅱ.甲状腺癌

甲状腺癌再発の治療について

著者: 藤本吉秀1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科

ページ範囲:P.921 - P.927

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Ⅰ.甲状腺癌の再発はどのような時に如何なる形で起こるか
 これは,甲状腺癌患者の術後follow-upの主な仕事であり,原田先生が書かれるところと重複すると思うが,要は甲状腺癌といつてもその性状が病理組織型によつて大きく異なり,また初回治療時における癌の進展度(stage),ならびにそれに対して行なわれたとくに手術の根治性の程度に関係する.
 再発癌の治療というものは,患者はもちろんのこと,医師にとつても決して好ましいものではない.甲状腺の場合は,それがとくに初回治療の段階で,今後だいたいどの位の時期にどこに再発してくるかが予想される場合が多いだけに,まずその出発点にたちもどつて記してみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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