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救急輸送と救急自動車の問題—新しい救急自動車の紹介
著者: 鈴木又七郎1
所属機関: 1東京救急病院協会
ページ範囲:P.968 - P.969
文献購入ページに移動 ふり返つてみると,わが国の救急体制が年を追うごとに拡充強化されてゆく.実に喜ばしいことである.1972年8月に398市町村が救急業務施行地域に加えられて,現在では全国1,632市町村になつている.地方中小都市とその周辺の村々が,得てして忘れがちであつた救急業務と併行して救急医療の手が差しのべられたのである.都会と隔絶された地域に救急業務と救急医療機関の活動が開始されたことにより,地域住民に与えた反響と福祉とは大きいと思つている.日本列島改造論と社会福祉行政に反映して,地方都市の繁栄とともに,列島の津々浦々にまで,救急活動が波及されてゆくことを希つている.
さて,救急体制に関連して,わが国に発生する天災,交通,産業労働災害と,次第に巨大化してゆく都市中心地帯に発生する各種の災害など,その発生率と死傷者の数を連想するだけでも悲惨である.反面,異常災害(大地震)の急襲に対する防災計画と救急体制の確立こそ,われわれ救急医療に関心をもつ者はもちろんのこと,広く国民とくに都市住民が求めている重要課題だと思つている.
さて,救急体制に関連して,わが国に発生する天災,交通,産業労働災害と,次第に巨大化してゆく都市中心地帯に発生する各種の災害など,その発生率と死傷者の数を連想するだけでも悲惨である.反面,異常災害(大地震)の急襲に対する防災計画と救急体制の確立こそ,われわれ救急医療に関心をもつ者はもちろんのこと,広く国民とくに都市住民が求めている重要課題だと思つている.
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