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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻8号

1973年08月発行

特集 急性腹膜炎

汎発性腹膜炎における膿の進転,貯溜およびドレナージの問題

著者: 牧野永城1 桜井健司1 松井昭1 三重野寛治1 楊鴻生1 青木克彦1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.1069 - P.1078

文献概要

はじめに
 腹腔内の管腔臓器が穿孔して,内容が遊離腹腔内に漏出する場合,液体が腹腔内をどのように移動して,どこにもつとも貯溜しやすいかに関しては,古くから種々の説明や論議がある.それから腹腔内感染に対するドレナージの使用に関しても,局在性膿瘍に対するドレナージの使用に疑念をもつ者はないが,一旦汎発性腹膜炎となると,ドレーンの挿入部位に関しても問題があるばかりでなく,一体ドレーンの使用そのものに意味があるかないかに関してさえ意見が分かれている.実際腹腔のドレナージは,日常臨床医が遭遇している問題なのに,その使用に関してはつきりした指針がないというのが実情である.
 以下述べることは,これらの問題についてわれわれが行なつた動物実験および臨床症例から得られた知見で,臨床上の指針の一端となると考えたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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