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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻8号

1973年08月発行

文献概要

特集 急性腹膜炎

外傷性腸管破裂

著者: 大矢裕庸1 金子芳弘1 折居俊雄1 伊藤俊治1 大島道一1 内田敬美1 大井康之1 横須賀稔2 松野正孝3 近添拓世3 片岡一朗3

所属機関: 1市立酒田病院外科 2市立富士宮病院 3日本医科大学第2外科

ページ範囲:P.1087 - P.1096

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 外傷性腸管破裂による臨床症状は出血と腹膜炎の組み合せといえる.これにさまざまな合併損傷が加わると臨床像は複雑となり,目先の損傷に眩惑されて実態を握みかねることにもなろう.本損傷のみならず腹部外傷の診療に当つては,初診時には救命を第1としての救急措置を順序よく迅速に行ない,全身状態の管理をすすめながら,次いで臨床経過の変化から開腹の可否について速やかな判断を得ることが要点となる.
 ここでは筆者らの外傷性腸管破裂48例の臨床経験と,これに関する実験結果から,本損傷に対する基本的な診療方針を中心に述べていきたいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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