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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻8号

1973年08月発行

論説

体部腺域にみられる胃潰瘍

著者: 山際裕史1

所属機関: 1三重県立大学医学部中検病理

ページ範囲:P.1143 - P.1148

文献概要

はじめに
 胃潰瘍は,胃の病変の中でもつともpopularな疾患のひとつであり,その発生や病態生理に関する研究は数多いが,現在まだその本態については判然としていない.たとえば,発生部位ひとつをとつても,そのほとんどすべてが幽門腺域に生じ,体部腺域に生じるものの頻度は極めて低いとされている1-3).しかしながら,多数の症例を検討すると,体部腺域に生ずる潰瘍の数は決して少ないものではない.
 本稿では,体部腺域内に生じた潰瘍を,臨床病理学的に検討し,若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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