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文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻8号

1973年08月発行

文献概要

症例

上腸間膜動脈性十二指腸閉塞症の3治験例と本邦報告例の統計的考察

著者: 関根鴻1 嶋崎腎2 嶋崎和夫3

所属機関: 1関根外科胃腸科医院 2日立市嶋崎病院 3日立厚生医院

ページ範囲:P.1153 - P.1160

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はじめに
 上腸間膜動脈性十二指腸閉塞症はRokitansky6)が初めて1842年,腸間膜による小腸の内嵌頓につき,1863年6),十二指腸が空腸彎曲部で腸間膜に圧迫される可能性を指摘,Nicaise7)が1885年第1例を報告,1889年Albrecht1)が詳細に検査,Arteriomesenterialer Duo-denal verschlussと命名,欧米で報告が相つぎ,1913年Haberer2)が急性胃拡張と分離,独立疾患とみられるようになるも,1914年Melchior3)はAtonia gastrodu-odenalis acutaといい正当性を主張した.
 1910年中原24)がドイツでの4経験例を報告したが,本邦第1例は1920年の矢田25)の報告に始まり,現在までに95例の報告があり,3自験例を報告し,考察を加えてみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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