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臨床研究
重複胃癌の検討
著者: 岩佐善二1 東弘1 広瀬俊太1 伊藤英太郎1 森武貞1 野口貞夫1 星野嘉明1 藤本二郎1 山岡勝彦1 広瀬昌成1
所属機関: 1大阪大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1209 - P.1214
文献購入ページに移動重複胃癌にはそれぞれが独立して多発した癌であるのか,あるいは1つの癌巣の転移によつて形成されたものであるかというきわめて興味ある問題が含まれている.この点に関しては多くの議論がなされているが,いまだに決定的な解決の方法はえられていない.われわれはこの問題を解決する手掛りをえるために大阪大学第2外科において過去9年間に経験した同時性重複胃癌21例について病理組織学的に癌巣の占居部位の位置的関係,肉眼的形態,組織像を比較し,さらにわれわれの開発した固定組織からの細胞分離法4)5)を応用した顕微分光測光法による核DNA量測定によつて多中心性発癌あるいは管内撒種性転移を検討した.
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