icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科28巻9号

1973年09月発行

臨床研究

重篤疾患,外科手術などに続発した胃・十二指腸の急性潰瘍性病変

著者: 島津久明1 木下智治1 額田克海1 宮田道夫1 小西富夫1 山岸健男1 玉熊正悦1 金山知新1

所属機関: 1東京大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1215 - P.1221

文献概要

はじめに
 熱傷7)20),外傷8),各種疾患9)19),外科手術2)8)9)14)18)などにひき続いて,主として上部消化管に急性潰瘍あるいはびらんが発生することはきわめて古くから知られている事実である.これらの病変は通常stress潰瘍と総称され,無症状に経過する場合もあるが,しばしば出血,穿孔などの重篤な合併症を起こし,その成因,治療方針をめぐつて様々な議論がある.しかし,この病態には多彩な要因が複雑に関与するために,これらの問題に関してはなお統一した見解に達していない現状である.
 著者らは過去9年間に重篤疾患,外科手術などに続発した胃・十二指腸の急性潰瘍性病変を62例経験したので,本稿ではこれらの症例について検討した成績を報告するとともに,若干の文献的考察を加えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら