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臨床研究
大腸直腸ポリープの治療方針に関する一考察
著者: 武藤徹一郎1
所属機関: 1東京大学医学部第1外科教室
ページ範囲:P.1243 - P.1250
文献購入ページに移動はじめに
大腸直腸ポリープは頻度の多い疾患であり,原1)によれば成人の剖検例の約30%にポリープが認められたという.いたずらにポリープの癌化を恐れればover-sur-geryに片寄り,経過観察が長きに過ぎれば治療時期を誤ることになりかねないであろう.したがつて,ポリープの取り扱いに関する一定の方針の確立が望まれるところである.
著者は約20ヵ月間ロンドンのSt.Mark's病院においてDr.Morsonのもとで大腸直腸ポリープの病理組織学的研究を行なうかたわら,それらが臨床的にどのように取り扱われているかを見聞してきた.この紙上を借りてSt.Mark's病院での大腸直腸ポリープの取り扱い方を紹介しつつ,私の卒直な考えも述べさせていただいてご批判をあおぎたいと思う.
大腸直腸ポリープは頻度の多い疾患であり,原1)によれば成人の剖検例の約30%にポリープが認められたという.いたずらにポリープの癌化を恐れればover-sur-geryに片寄り,経過観察が長きに過ぎれば治療時期を誤ることになりかねないであろう.したがつて,ポリープの取り扱いに関する一定の方針の確立が望まれるところである.
著者は約20ヵ月間ロンドンのSt.Mark's病院においてDr.Morsonのもとで大腸直腸ポリープの病理組織学的研究を行なうかたわら,それらが臨床的にどのように取り扱われているかを見聞してきた.この紙上を借りてSt.Mark's病院での大腸直腸ポリープの取り扱い方を紹介しつつ,私の卒直な考えも述べさせていただいてご批判をあおぎたいと思う.
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