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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻11号

1974年11月発行

薬剤

脳血流不全に対する線維素溶解療法の応用—術後補助療法としてのUrokinaseの意義を中心に

著者: 森山昌樹12 鈴木正弘2 上村孝臣2 志沢寿郎1 松井康信1 岩崎由雄3

所属機関: 1慶応義塾大学脳神経外科 2平塚市民病院脳神経外科 3東京大学付属病院分院薬剤部

ページ範囲:P.1359 - P.1366

文献概要

はじめに
 脳を循環する血流の不全を如何に改善するかは旧くかつ新しい課題として幾度も登場してくる.
 脳血流不全を来す原因として(Ⅰ)器質的なもの(①頭蓋内外頸動脈・推骨動脈系のアテローム変性による狭窄または閉塞,②遊離血栓による栓塞)に加うるに(Ⅱ)機能的なものを無視するわけにいかない.すなわち,①動脈瘤破裂の際にみられるvasospasm ②頭蓋内血腫または腫瘍による脳内主幹動脈群の圧迫,③Subclavian stealなどarch-vertebrobasilar systemの脳血流異常shuntなどいずれも脳外科医が日常臨床で積極的に解決せねばならぬ問題であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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