文献詳細
特集 一般外科医のための小児外科
文献概要
はじめに
先天性肥厚性幽門狭窄症というのは,小児外科では,数も多いし,手術が簡単容易で,初心者でもやれるので,そけいヘルニアと同じような極めて普遍的な手術となつている.しかし昔は,特にわが国では小児外科が遅れて出発した故,この疾患が恰好の外科手術の対象とは知られず,小児内科医がアトロピン療法など保存的治療で頑張つていた.一方一般外科医は,本症の特異な体液アンバランスに気付かず無知な輸液を実施し,また,手術術式も胃腸吻合を実施するという無茶苦茶な外科医がいた.
先天性肥厚性幽門狭窄症というのは,小児外科では,数も多いし,手術が簡単容易で,初心者でもやれるので,そけいヘルニアと同じような極めて普遍的な手術となつている.しかし昔は,特にわが国では小児外科が遅れて出発した故,この疾患が恰好の外科手術の対象とは知られず,小児内科医がアトロピン療法など保存的治療で頑張つていた.一方一般外科医は,本症の特異な体液アンバランスに気付かず無知な輸液を実施し,また,手術術式も胃腸吻合を実施するという無茶苦茶な外科医がいた.
掲載誌情報