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文献概要
特集 一般外科医のための小児外科
先天性幽門狭窄症
著者: 植田隆1
所属機関: 1大阪市立小児保健センター
ページ範囲:P.1385 - P.1388
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先天性肥厚性幽門狭窄症というのは,小児外科では,数も多いし,手術が簡単容易で,初心者でもやれるので,そけいヘルニアと同じような極めて普遍的な手術となつている.しかし昔は,特にわが国では小児外科が遅れて出発した故,この疾患が恰好の外科手術の対象とは知られず,小児内科医がアトロピン療法など保存的治療で頑張つていた.一方一般外科医は,本症の特異な体液アンバランスに気付かず無知な輸液を実施し,また,手術術式も胃腸吻合を実施するという無茶苦茶な外科医がいた.
先天性肥厚性幽門狭窄症というのは,小児外科では,数も多いし,手術が簡単容易で,初心者でもやれるので,そけいヘルニアと同じような極めて普遍的な手術となつている.しかし昔は,特にわが国では小児外科が遅れて出発した故,この疾患が恰好の外科手術の対象とは知られず,小児内科医がアトロピン療法など保存的治療で頑張つていた.一方一般外科医は,本症の特異な体液アンバランスに気付かず無知な輸液を実施し,また,手術術式も胃腸吻合を実施するという無茶苦茶な外科医がいた.
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