icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻12号

1974年12月発行

文献概要

術前術後

手指消毒法の研究(Ⅱ)—特にHibiscrub,Hyamine-T,Isodine,pHisoHexの連続洗浄法による効力検定

著者: 古橋正吉1 宮前卓之1 上田伊佐雄1

所属機関: 1東京医科歯科大学手術部

ページ範囲:P.1443 - P.1450

文献購入ページに移動
Ⅱ.臨床的検討
 5.各消毒薬の手洗い効果の比較
 検討方法は前述した実験2と同じである.ただし手洗い時間は3分,3分計6分間とし手指から肘までとした.手洗い後ゴム手袋着用前に各消毒薬原液2mlをとり両手から肘までの皮膚全体にぬりつけ消毒持続効果をみた.
 1)ヒビスクラブ 素洗い時の脱落菌数は18,000〜1,410,000で個人差,季節差(これについては別に述べる)がある.最初の3分間手洗い後には2,100〜176,000で約90%の減菌率を示し,次の3分間の手洗い後は菌数0〜15,800で減菌率97〜99.9%である.時間経過後の脱落菌数は1例を除きほぼ手洗い終了時と同じで著しい増菌の傾向はみられない(第4図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?