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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻12号

1974年12月発行

文献概要

臨床報告

胃切後十二指腸閉塞をきたした柿胃石症例

著者: 秋本龍一1 中川原儀三1 正司政夫1 小山文誉1 矢ヶ崎英樹2

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科 2矢ヶ崎外科医院

ページ範囲:P.1455 - P.1458

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はじめに
 胃石は,生体内で生ずる他の結石と異なつて体外から摂取した食物や異物がある条件の下に形成されたもので,本邦においては,諸外国に比して植物胃石が大部分を占めるとされる.とくに本邦は,中国,朝鮮と並んで柿多産国で,世界のどの国よりも好んで柿を賞味する風習がからんでおり,植物胃石の中でも柿胃石の報告例が圧倒的に多い.
 最近われわれは,胃潰瘍のため胃切除を受けてから15年を経て,柿食後残胃で発生したと思われる柿石により高位イレウスをきたした1例を経験したのでこれを報告するとともに若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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