文献詳細
特集 消化管手術と内視鏡
食道
文献概要
はじめに
食道の内視鏡として食道ファイバースコープが開発されてほぼ10年になるが,その間,器械の進歩はめざましく,現在日常の臨床に全く支障なく用いられるようになつた.硬性食道鏡が治療面を主に発達してきたのに比べ,食道ファイバースコープは,診断面を中心に発達してきたので,器械が柔軟で患者への苦痛が少ない,挿入技術が容易である,などの一般的事項のほかに,食道内に観察盲点のないこと,生検および細胞診を併用できること,さらに種々補助診断をおこなえることなど,診断面における機能を十分に果たせることが特徴である.
食道の内視鏡として食道ファイバースコープが開発されてほぼ10年になるが,その間,器械の進歩はめざましく,現在日常の臨床に全く支障なく用いられるようになつた.硬性食道鏡が治療面を主に発達してきたのに比べ,食道ファイバースコープは,診断面を中心に発達してきたので,器械が柔軟で患者への苦痛が少ない,挿入技術が容易である,などの一般的事項のほかに,食道内に観察盲点のないこと,生検および細胞診を併用できること,さらに種々補助診断をおこなえることなど,診断面における機能を十分に果たせることが特徴である.
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