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文献概要
特集 消化管手術と内視鏡 胃
胃悪性疾患診断における内視鏡の価値—外科の立場から
著者: 城所仂1 池口祥一1
所属機関: 1順天堂大学医学部消化器外科
ページ範囲:P.189 - P.194
文献購入ページに移動はじめに
現在われわれ外科医が,胃手術を行なう場合常に問題となるのは,手術の適応性と手術術式,切除範囲の決定である.
良,悪性の術前診断が確定しないと,また病変部位,拡がりの範囲,数等がはつきりしないと,手術方針が決定できない.過去になされてきたような開腹をし,臓器をふれてから,はじめて診断を下し,手術方針を決定していた時とちがい,現在は種々の診断技術が開発され,進歩し,術前に胃内腔をほとんどくまなく観察できるようになり,生検組織診,細胞診を行なうことにより,正確な術前診断を下し得る時代となつた.外科医として,内視鏡診断の目をやしなうことは,優れた手術適応の判断をなしえることにつながる.
現在われわれ外科医が,胃手術を行なう場合常に問題となるのは,手術の適応性と手術術式,切除範囲の決定である.
良,悪性の術前診断が確定しないと,また病変部位,拡がりの範囲,数等がはつきりしないと,手術方針が決定できない.過去になされてきたような開腹をし,臓器をふれてから,はじめて診断を下し,手術方針を決定していた時とちがい,現在は種々の診断技術が開発され,進歩し,術前に胃内腔をほとんどくまなく観察できるようになり,生検組織診,細胞診を行なうことにより,正確な術前診断を下し得る時代となつた.外科医として,内視鏡診断の目をやしなうことは,優れた手術適応の判断をなしえることにつながる.
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