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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻2号

1974年02月発行

臨床研究

四肢動脈閉塞症における色素希釈法と臨床的意義について

著者: 西島早見1 三木久嗣1

所属機関: 1徳島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.241 - P.247

文献概要

はじめに
 近時血管外科的手技は著しく進歩普及し,各領域に応用されて優れた成果があげられている.しかし,四肢動脈の閉塞性疾患は,本邦においては欧米と異なり,主として細少動脈の閉塞性病変を呈するBuerger氏病に由来するものが多く,その治療成績はいまだ満足すべき段階には達していない.
 私ども従来から各種治療法について検討を重ねてきたが,治療に当たつては罹患肢の循環状態を明らかにすることが重要であると痛感してきた.罹患肢の循環状態は,現在一般には主として動脈造影法や指(趾)先脈波記録法などによつて観察されているが,これらは循環状態を機能的に把握観察する意味においては必ずしも満足できる方法とはいえない.そこで私どもは,色素希釈法による循環状態の観察を試み,興味ある成績を得たので報告し諸賢のご批判を仰ぎたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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