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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻2号

1974年02月発行

臨床報告

悪性葉状嚢胞肉腫の1例

著者: 吉岡照樹1 加藤正雄1 大野秀雄1 二村利一郎1

所属機関: 1名古屋市立城西病院第1外科

ページ範囲:P.261 - P.265

文献概要

はじめに
 乳房の葉状嚢胞肉腫は,1838年Johannes Müllerによつて,はじめて詳しく記載された.その後,臨床的にまた病理組織学的に特異な面が注目され,乳腺腫瘍のなかでも比較的まれな,興味ある疾患とされている.この腫瘍はかなり巨大になるにもかかわらず,本来は良性腫瘍であるとされ予後も良好であるが,まれには悪性のものも報告されている.われわれは左乳房の腫瘤を主訴として来院した患者に試験切除を行ない,組織学的に悪性の葉状嚢胞肉腫と診断し,単純乳房切断術を施行した症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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