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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻3号

1974年03月発行

臨床報告

原発性腹膜炎の1例

著者: 山形尚正1 土田博1 鈴木康紀1 熊倉啓夫1

所属機関: 1国立弘前病院外科

ページ範囲:P.405 - P.407

文献概要

はじめに
 原発性腹膜炎は腹腔内に感染巣をもたない腹膜炎で,主原因菌は溶血性連鎖状球菌か肺炎球菌である.本疾患は1940年頃まではめずらしい疾患ではなく,死亡率もほとんど100%におよんだが,その後は抗生物質の発達により激減し予後も良好となつた.しかし本症は突然の高熱で発症し,その割に腹部の理学的所見に乏しいという特徴があり,さらにまれなだけに診断が難渋し致命的な経過をとる場合もあるのでその臨床的意義は現今でも少なくないものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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