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臨床報告
メッケル憩室穿孔による癒着性イレウスの1治験例
著者: 須藤峻章1 南亮1 藤井浄1
所属機関: 1大阪府済生会吹田病院外科
ページ範囲:P.409 - P.411
文献購入ページに移動メッケル憩室は腸管側における卵黄腸管の遺残であり1),1815年,メッケルが解剖学的,発生学的に詳細に記載して以来彼の名がつけられている.通常メッケル憩室は無症状に経過するものであるが,時として炎症,潰瘍,壊死を起こし,さらに進んで,癒着性イレウス,穿孔して汎発性腹膜炎を起こす.
最近われわれはメッケル憩室穿孔および憩室癒着による絞扼性イレウスを経験したので報告する.
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