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臨床報告
小児縦隔腫瘍の3治験例
著者: 鈴木容一1 新井一成1 四ツ谷敏明1 善山金彦1 永井正彦1 石井瑞弥1 藤井元夫1 岡松孝男1 石井淳一1
所属機関: 1昭和大学医学部外科
ページ範囲:P.423 - P.426
文献購入ページに移動近年,胸部レ線検査,および気管支造影,131)I MAAによる肺スキヤニング等,諸検査法の普及により小児期における縦隔腫瘍の診断は容易になってきた.小児期の縦隔腫瘍は5〜6歳以後,すなわち学童期に多発し,その発生頻度は,上部縦隔,後部縦隔に多発する神経節細胞腫,これに次いで中部縦隔,前部縦隔に多発する奇形腫が60%を占めており性別差は認められない.また悪性腫瘍も成人に比して少なくない.われわれは最近,1歳1カ月,6歳の女児,および9歳の男児の奇形腫,神経性細胞腫,および神経鞘腫の3症例を自験したので報告する.
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