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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻4号

1974年04月発行

特集 腹部緊急疾患におけるDo's & Don'ts

急性胆管炎

著者: 佐々木英制1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.467 - P.470

文献概要

はじめに
 胆管炎は胆管内腔と胆管壁の感染症であるが,本症の大部分を占めるのは胆汁うつ滞に腸内細菌の上行感染が加わつて発生する続発性の胆管炎である.その基盤となる疾患は胆道の狭窄ないし閉塞を招来する総胆管結石,瘢痕性胆管狭窄,胆管癌および膵頭領域癌などであるが,胆嚢炎からの炎症波及や胆道・消化管吻合後の上行感染も本症発生の一因となりうる.
 胆汁うつ滞を伴わない原発性胆管炎としては,緑色連鎖状球菌の全身感染症で肝に達した細菌が,胆道に排泄されて発症するcholangitis lenta9,14)の存在が報告されているが,このような原発性胆管炎の発生と臨床的意義に関しては疑念をいだく見解が多い4,10)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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