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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻4号

1974年04月発行

特集 腹部緊急疾患におけるDo's & Don'ts

機械的腸管閉塞

著者: 代田明朗1 三樹勝1 大川共一1 恩田昌彦1 吉岡正智1 吉安正行1

所属機関: 1日本医科大学第1外科

ページ範囲:P.483 - P.487

文献概要

はじめに—イレウス治療の原則—
 ここでいうイレウスは専ら機械的腸管閉塞にかぎることにするが,その治療の原則は昔も今も全く変らない.つまり一刻も早く診断し,一刻も早くその原因である腸管の閉塞を取り除くことにつきる.しかしながら,診断の方法,あるいは手術手技そのものをみると,ここ十数年の間に格段の進歩があつたとは思われない.にもかかわらずその手術成績は著しく向上している.斉藤1)の全国統計によると1935年代では28.6%,1945〜1954年では21.5%,1955〜1957年では12.4%,1961年には11.9%とその死亡率の変遷がみられ,最近の諸家の報告をみると,四方2)(1947〜1966)12.3%,西島3)(1954〜1968)11.8%,矢野4)(1961〜1970)8.3%,斉藤1)(1962〜1965)7.0%である.教室の最近6年間(1968〜1973)の成績では,219例中9例が死亡し,死亡率は4.1%である(第1表).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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