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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻4号

1974年04月発行

特集 腹部緊急疾患におけるDo's & Don'ts

麻痺性イレウス

著者: 榊原幸雄1 永淵幸寿1 江里口健次郎1

所属機関: 1愛媛県立中央病院消化器外科

ページ範囲:P.493 - P.496

文献概要

はじめに
 麻痺性イレウス(paralytic,adynamic or inhibition ileus)は機能的イレウス(functional intestinal ileus)に属するもので,機械的原因がなく,腸管の運動機能麻痺により腸内容輸送がさまたげられ,排便,排ガス障害をきたしたものである.
 すなわち,炎症,感染,機械的・物理的(温熱,乾燥)・化学的(胆汁,膵液,胃液,尿)刺激,酸素欠乏,電解質・浸透圧の平衡障害など多くの原因により,腸管平滑筋の生理的機能や自律神経機能の失調を招くとき,あるいは中枢神経系の障害などによつて腸管運動抑制がひき起こされる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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