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喉頭ポリープのMicrosurgery
著者: 形浦昭克1 伊藤孜1 前山盤城1 白戸勝1 吉田真子1 並木昭義2
所属機関: 1札幌医科大学耳鼻咽喉科 2札幌医科大学麻酔科
ページ範囲:P.523 - P.529
文献購入ページに移動喉頭は機能上呼吸および発声器官といわれる.ことに声帯のそれは音声障害をきたすと臨床的に重要になつてくる.またこの声帯に新生物ができると,非常に小さい場合でも著明に機能がおかされ,しかも小さい新生物ほど手術が困難である.従来の間接喉頭鏡下による手術では不必要に声帯を傷つけたり,残存する例がみられた.最近,喉頭内の局所所見を精確に観察すると共に病変を治癒せしめ,更には発声機能を確実に保存する方法として手術用顕微鏡を使用してのmicrosurgeryが行なわれるようになつた(これを喉頭microsurgeryと呼ぶ).本邦において,1966年斉藤ら1,2)により,また,Klein-sasser3)は,"Mikrolaryngoskopie und endolaryngeale Mikrochirurgie"なる著書にその成果を発表してきた.また1972年斉藤ら4)は喉頭microsurgeryに発声機能を観察することが困難であつたが,これに喉頭ストロボスコープを併用することにより,また後述する無挿管意識下麻酔にて,術中にその発声機能観察を行ない,これをstroboscopic microsurgeryとした.
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