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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻4号

1974年04月発行

臨床報告

甲状腺腫と鑑別が困難であつた巨大副甲状腺腺腫の1例

著者: 佐藤正毅1 服部龍夫1 三浦馥1 中島伸夫1 加藤知行1 山口晃弘1

所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科

ページ範囲:P.541 - P.545

文献概要

はじめに
 原発性副甲状腺機能亢進症は欧米ではすでにまれな疾患ではなくなつており1),わが国においてもその発見の頻度は年々増加しつつある現状である2),本症の治療には,病的副甲状腺の摘出を行なわなければならないが,副甲状腺には位置異常や数の不規則があるために3-5),また術中に副甲状腺をリンパ節,異所性甲状腺,胸腺,脂肪組織などと鑑別し難いことがあつて,的確に病的副甲状腺を摘出できないことがある.従つて術前と術中に病的副甲状腺の部位診断することが,手術の成否の重要な鍵となる.われわれは術前,諸検査により副甲状腺腺腫の所見を得ていながら,それが非常に大きかつたために,甲状腺腫と誤診した巨大副甲状腺腺腫を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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