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特集 老人外科—老年者胆道系疾患の外科
老齢者胆石症の処置
著者: 松代隆1 中村雍志1 小林信之1 井上進1
所属機関: 1東北大学医学部第1外科
ページ範囲:P.591 - P.597
文献購入ページに移動老齢者の胆石症は他の疾患ではみられない,いくつかの胆石自体による重篤な合併症を生じることがある.これが老齢者に特有な種々の基礎疾患とあいまつて,その予後を不良ならしめる大きな原因となつている.事実,最近における胆石症の手術死亡率は通常は1%以下であるにもかかわらず,老齢者ではいまだに10%前後の報告も稀ではない.したがつて老齢者の胆石症の治療に際しては若年者と異なる対策が必要である.ここでは自験例における手術成績を基として老齢者胆石症の特徴をのべ,これらに対する著者らの治療面における考え方をのべてみたいと思う.なお,何歳以上を老齢者と定義するかについては定説がないので,この論文では一応70歳以上を老齢者とし,49歳以下,50歳台,60歳台と比較検討した.
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