臨床外科29巻5号

1974年05月発行

臨床報告

食道性嚢腫の1治験例

著者： 勝部宥二¹ 一宮源太¹ 中道登¹ 浦伸三¹ 谷口勝俊¹ 和田信弘¹ 江本正直²

所属機関： ¹和歌山労災病院外科 ²和歌山県立医科大学第2病理

ページ範囲：P.673 - P.676

文献概要

はじめに
　近年食道レ線，内視鏡の進歩により食道疾患の診断が著しく向上し，従来稀とされていた疾患に遭遇する機会も増している．
　最近われわれは下部食道の粘膜下腫瘍の診断のもとに手術を行ない，食道性嚢腫と考えられる腫瘤を摘出したので報告する．