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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻5号

1974年05月発行

文献概要

臨床報告

慢性透析患者に発生した胃・十二指腸出血の手術経験

著者: 藤田秀春1 渋谷明夫1 向仁一1 尾内善五郎2 斉藤靖人2 神野正一2

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科 2恵寿病院人工腎臓センター

ページ範囲:P.681 - P.684

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はじめに
 最近の人工腎臓の普及にはめざましいものがあり,現在多数の患者がその恩恵に浴している.私共の施設では12名の患者に透析療法を行なつているが,その内3名に胃・十二指腸潰瘍の発生と大量の出血をきたし,いずれも手術的に治癒せしめ得た.これらの患者は原疾患である腎機能不全による障害はもとより,長期透析療法に起因する種々の合併症を伴つていることが多く1,2),その術前,術後の管理には特別の配慮が必要である.自験例を報告し,若干の考察を加えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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