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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻6号

1974年06月発行

文献概要

特集 胸部食道癌の外科 食道癌手術における再建術式とその選び方

胃による食道再建術

著者: 井口潔1 中村輝久1 杉町圭蔵1 平野雅士1

所属機関: 1九州大学医学部第2外科

ページ範囲:P.753 - P.756

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はじめに
 現在,食道再建において最も多く用いられるのは胃であろう.胃を用いる方法にも色々あるが,安全な食道再建の術式は確定しているとはいいがたい.われわれは1)大彎側胃管を用い,しかも簡単な手技でこれを通常の手技による場合よりも長くつくることを工夫し,また,吻合部のviable border lineを決定する方法を考案した.さらに,万一,吻合不全をおこすおそれのある場合に備えて,遊離腹膜パッチ移植が吻合部の保護に有用なことも明らかにすることができた.これらは,食道再建術を安全に行なうために役立つこと大であると考え,ここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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