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特集 胸部食道癌の外科 食道癌手術における再建術式とその選び方
胃による食道再建術
著者: 井口潔1 中村輝久1 杉町圭蔵1 平野雅士1
所属機関: 1九州大学医学部第2外科
ページ範囲:P.753 - P.756
文献購入ページに移動現在,食道再建において最も多く用いられるのは胃であろう.胃を用いる方法にも色々あるが,安全な食道再建の術式は確定しているとはいいがたい.われわれは1)大彎側胃管を用い,しかも簡単な手技でこれを通常の手技による場合よりも長くつくることを工夫し,また,吻合部のviable border lineを決定する方法を考案した.さらに,万一,吻合不全をおこすおそれのある場合に備えて,遊離腹膜パッチ移植が吻合部の保護に有用なことも明らかにすることができた.これらは,食道再建術を安全に行なうために役立つこと大であると考え,ここに報告する.
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