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臨床研究
腸アニサキス症6例の臨床的検討—とくにskip lesionを伴つた2例
著者: 井上淳1 清水法男1 吉田恭弘1 藤井卓1 安達秀雄1
所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科
ページ範囲:P.809 - P.814
文献購入ページに移動最近諸家の注目をあびるようになつた急性腹症の1つに腸アニサキス症があげられる.本症は刺身として生食する機会の多いある種の海産魚類,ことにイカ,イワシ,サバ,ヒラメなどに中間寄生しているアニサキス幼虫の経口感染で発症することが知られている.私どもはイレウスの診断のもとに開腹した6症例の切除回腸より,アニサキス幼虫を見出した.このうち2例には回腸の2カ所に非連続性に蜂窩織炎性病変の存在する,いわゆるskip lesionといわれる所見が見られた.
これら6症例の臨床的検討とskip lesionの2例を紹介し,さらに文献的考察を加え報告する.
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