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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻6号

1974年06月発行

文献概要

臨床研究

腸アニサキス症6例の臨床的検討—とくにskip lesionを伴つた2例

著者: 井上淳1 清水法男1 吉田恭弘1 藤井卓1 安達秀雄1

所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科

ページ範囲:P.809 - P.814

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はじめに
 最近諸家の注目をあびるようになつた急性腹症の1つに腸アニサキス症があげられる.本症は刺身として生食する機会の多いある種の海産魚類,ことにイカ,イワシ,サバ,ヒラメなどに中間寄生しているアニサキス幼虫の経口感染で発症することが知られている.私どもはイレウスの診断のもとに開腹した6症例の切除回腸より,アニサキス幼虫を見出した.このうち2例には回腸の2カ所に非連続性に蜂窩織炎性病変の存在する,いわゆるskip lesionといわれる所見が見られた.
 これら6症例の臨床的検討とskip lesionの2例を紹介し,さらに文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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