文献詳細
特集 痔核と痔瘻の外科
痔核とCryosurgery
著者: 西谷亮一郎1 上田哲郎1 鎌田重康1 蔵本新太郎2 柳田謙蔵2 永井清博2 浦田隆弘2 淵之上弘道2
所属機関: 1健康保険総合川崎中央病院外科 2東邦大学第1外科
ページ範囲:P.901 - P.906
文献概要
生体組織を冷却して,疾病の治療を行なう方法は古くより試みられていたが,各科領域でCryo-surgeryが行なわれるようになつたのはごく最近のことであり,1961年Cooper1)が液体窒素を使用した装置を開発して以来注目され,その適応範囲も拡大されてきている.Cryosurgical hemorr-hoidectomy (痔核凍結法)の報告は1969年Le-wis2)が50例の痔核凍結を行なつたのが最初であり,著者3,4)らも1970年より現在まで,約570例の痔核患者に,Cryotherapyを行ない,6ヵ月以上経過した約300症例について,アンケート方式によるfollow-up studyを行なつた.今回はCryosurgical hemorrhoidectomyについて述べる.
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