文献詳細
特集 外傷救急診療におけるDo's & Don'ts
文献概要
はじめに
腹部外傷の手術といつても,特に一般の外科手術と異なるわけではないが,緊急手術として行なわれるため,人的,物的な制約を受け,さらには第1表に示すように,70%の症例が2つ以上の臓器の合併損傷であることに特色があると思われる.したがつて,あらゆる臓器の解剖と手術法に習熟していなければならず,個々の症例の全身および局所の状態により,さらには個々の臓器の損傷の程度により,臨機応変の処置と判断が要求される.1つの手術法に固執することは賢明でなく,患者の生命を救うことを目的としなければならない.個々の臓器損傷に対するDo's & Don'tsは,症例によつても異なり,紙数にも限度があるので,腹部外傷全般のごく一般的,基礎的なことについての,やつて良い処置,悪い処置を述べることにした.
腹部外傷の手術といつても,特に一般の外科手術と異なるわけではないが,緊急手術として行なわれるため,人的,物的な制約を受け,さらには第1表に示すように,70%の症例が2つ以上の臓器の合併損傷であることに特色があると思われる.したがつて,あらゆる臓器の解剖と手術法に習熟していなければならず,個々の症例の全身および局所の状態により,さらには個々の臓器の損傷の程度により,臨機応変の処置と判断が要求される.1つの手術法に固執することは賢明でなく,患者の生命を救うことを目的としなければならない.個々の臓器損傷に対するDo's & Don'tsは,症例によつても異なり,紙数にも限度があるので,腹部外傷全般のごく一般的,基礎的なことについての,やつて良い処置,悪い処置を述べることにした.
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