文献詳細
臨床報告
石灰化脾嚢胞の1治験例
著者: 友田信之1 野村勝1 青柳成明1 中山和道1 古賀道弘1 谷村晃2
所属機関: 1久留米大学医学部第2外科教室 2久留米大学医学部第2病理学教室
ページ範囲:P.1049 - P.1052
文献概要
脾嚢胞の最初の報告は,1829年Andral1)によつて報告された皮様嚢腫であり,本邦に於ては1890年有田7)の報告以来,現在までにわれわれが渉猟した範囲内では,90例の報告をみるにすぎない.今回われわれは,44歳女の石灰化脾嚢胞の1例を経験し,摘脾により治癒せしめたので報告する.
掲載誌情報