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臨床報告
先天性胆嚢欠損症の1例
著者: 小沢国雄1 渡部脩1 前川武男1
所属機関: 1順天堂大学消化器外科
ページ範囲:P.1061 - P.1065
文献購入ページに移動先天性胆嚢欠損症は,比較的めずらしい疾患の1つであり,過去の報告例をみると手術時あるいは,剖検によつて初めて発見されている.この術前診断は非常に困難であり不可能とさえいわれている.過去の報告例をみても,胆嚢造影にて胆嚢が造影されない為に,胆石症の診断にて開腹を行なつている例が,大半を占めている.本症例も術前に胆道系に関する種々の検査を行なつたが,胆石症の診断のもとに開腹し,先天性胆嚢欠損症であることが判明したので,文献的考察を加えて報告する.
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