文献詳細
臨床報告
腸間膜閉塞症の治験例—特にabdominal angina 2症例について
著者: 篠崎哲宗1 赤岩正夫1 末永英文1 中山和道1
所属機関: 1久留米大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1079 - P.1084
文献概要
腸間膜動脈閉塞症にも,急性に発症するものと,慢性経過をたどるものとがあり,一般に消化管の慢性乏血状態によつておこされる症状,あるいは特有な疼痛発作をabdominal angina,あるいはintestinal anginaなどと呼ばれ,この症状がしばらくつづくと,患者は突然に死亡.剖検では広範な腸梗塞が見出されるという1,2).
臨床的には食後に増悪する腹痛,下痢,嘔気,食慾不振,体重減少等広いsyndromeとして検討されてきている.
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