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臨床研究
脈なし病の外科治療の問題点
著者: 蛇口達造1 大原到1
所属機関: 1東北大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1117 - P.1121
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脈なし病は,清水ら(1948)1)によりひとつの疾患単位としてとらえられて以来,病変が大動脈と大動脈に近い基幹動脈の特殊炎症とその瘢痕収縮によりいろいろの症状を呈することより,本邦では大動脈炎症候群2)として一括されるようになつてきている.本症の治療には,まだ決定的なものがない.最近われわれは,両側総頸動脈瘤を主病変とする脈なし病に外科治療を試みたのを機会に,東北大学第2外科で経験した症例につき,外科治療の問題点を検討し,若干の知見をえたので報告する.
脈なし病は,清水ら(1948)1)によりひとつの疾患単位としてとらえられて以来,病変が大動脈と大動脈に近い基幹動脈の特殊炎症とその瘢痕収縮によりいろいろの症状を呈することより,本邦では大動脈炎症候群2)として一括されるようになつてきている.本症の治療には,まだ決定的なものがない.最近われわれは,両側総頸動脈瘤を主病変とする脈なし病に外科治療を試みたのを機会に,東北大学第2外科で経験した症例につき,外科治療の問題点を検討し,若干の知見をえたので報告する.
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