icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻9号

1974年10月発行

文献概要

臨床研究

脈なし病の外科治療の問題点

著者: 蛇口達造1 大原到1

所属機関: 1東北大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1117 - P.1121

文献購入ページに移動
はじめに
 脈なし病は,清水ら(1948)1)によりひとつの疾患単位としてとらえられて以来,病変が大動脈と大動脈に近い基幹動脈の特殊炎症とその瘢痕収縮によりいろいろの症状を呈することより,本邦では大動脈炎症候群2)として一括されるようになつてきている.本症の治療には,まだ決定的なものがない.最近われわれは,両側総頸動脈瘤を主病変とする脈なし病に外科治療を試みたのを機会に,東北大学第2外科で経験した症例につき,外科治療の問題点を検討し,若干の知見をえたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?