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臨床研究
急性腎不全に対する高張糖・アミノ酸輸液の経験
著者: 妙中信之1 辻本雅一1 岡田正1 佐谷稔1 大西健二1 団野迪昭1 川島康生1 曲直部寿夫1
所属機関: 1大阪大学医学部第1外科学教室
ページ範囲:P.1157 - P.1159
文献購入ページに移動急性腎不全は,ひとたび発生すれば不幸な転帰をとることがきわめて多い.従来,血液透析をはじめとするいろいろの治療法が試みられてきたがその予後は今なお悲観的であり,諸家による平均死亡率は60%の多きに及んでいる.ところが1970年になりDudrick,Abelらは本症に対し従来の血液透析に加え高張糖,必須アミノ酸を主体とした輸液を行ない,この結果死亡率のいちじるしい低下をみたと報告した.
最近われわれは,腹部大動脈分岐部の血栓症に基づく急性腎不全を経験し,これに対して本輸液法を応用し,その効果を認めたと思われるのでその結果を報告する.
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