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文献詳細

雑誌文献

臨床外科29巻9号

1974年10月発行

文献概要

臨床研究

急性腎不全に対する高張糖・アミノ酸輸液の経験

著者: 妙中信之1 辻本雅一1 岡田正1 佐谷稔1 大西健二1 団野迪昭1 川島康生1 曲直部寿夫1

所属機関: 1大阪大学医学部第1外科学教室

ページ範囲:P.1157 - P.1159

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はじめに
 急性腎不全は,ひとたび発生すれば不幸な転帰をとることがきわめて多い.従来,血液透析をはじめとするいろいろの治療法が試みられてきたがその予後は今なお悲観的であり,諸家による平均死亡率は60%の多きに及んでいる.ところが1970年になりDudrick,Abelらは本症に対し従来の血液透析に加え高張糖,必須アミノ酸を主体とした輸液を行ない,この結果死亡率のいちじるしい低下をみたと報告した.
 最近われわれは,腹部大動脈分岐部の血栓症に基づく急性腎不全を経験し,これに対して本輸液法を応用し,その効果を認めたと思われるのでその結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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