icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科3巻1号

1948年01月発行

文献概要

臨牀例

重複腸管その他高度の興味ある先天性畸形を併有せる症例

著者: 赤澤喜三郞1

所属機関: 1順天堂醫科大學外科教室

ページ範囲:P.33 - P.36

文献購入ページに移動
緒言
 先天性障碍を考察する際には,畸形が1つあれば,その他にも尚幾つかの畸形を併有する傾向がある事實を忘れてはならない。私は外見上,上肢に畸形を有する10歳の少年に於て蟲垂切除術後,癒着性腸閉塞を惹起したので,更に開腹術を行つたところ,極めて稀有な先天性畸形たる重複腸管及び高度の總腸間膜等を有する事實を知り。且つその後の檢査によつて,更に第1表の如き,極めて稀なる多發性先天性畸形を併有する事が明かとなつた。
 斯くも高度の先天性畸形を多數にもつて居り乍ら,併も10歳の今日迄兎も角健康を維持して來た事實は,極めて興味ある事と思はれるので,茲にその概略を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?