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文献詳細

雑誌文献

臨床外科3巻12号

1948年12月発行

文献概要

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膽道氣管枝瘻の1例

著者: 代田明郞1

所属機関: 1日本醫科大學松倉外科教室

ページ範囲:P.476 - P.479

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 私は最近,吾が松倉外科教室に於て膽道氣管枝瘻の典型的なる1症例を經驗し,而もレントゲン檢査に依て其の瘻管の存在を確認したので茲に報告しようと思ふ。
 抑々膽道氣管枝瘻は,氣管枝膽道瘻,肝肺瘻等(Gallen-od. Gallengang-od. Gallenblasenbron—chusfistel,Leber-bronchialfistel,Leberlungen—fistel,Biliopulmonalfistel,Bronchus-od. Lun—ge-gallengang,Bronchobiliäre Fistel)の名の下に呼稱せられる疾病であつて,諸種の原因的疾患に依り膽道の一部と氣管枝との間に直接的,或は間接的瘻管の形成されたもので,稀有なる疾患である。此れを内外の文獻に徴しても其の報報例は未だ極めて寡く,歐米に於ては1837年Kunde氏を最古として,その數僅に數10例に過ぎず。本邦に於ては明治29年田中氏の報告を嚆矢とし今日迄に10例内外の報告に接するに過ぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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