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文献概要
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興味あるBrodie氏骨膿瘍に就て
著者: 德安哲夫1
所属機関: 1古賀病院外科
ページ範囲:P.483 - P.486
文献購入ページに移動緒言
Brodie氏骨膿瘍とは,極めて輕微不定の症状を以て長年期に亙る,慢性原發性,限局性骨膿瘍で,1830年英醫Benjamin Brodie氏が初めて報告したものである。爾來泰西ではLexer,Gross,Oeh—lecker,Simon氏等の研究,報告ありて其の發表例數は220餘例に及ぶ樣だが,本邦では,昭和5年玉木氏の報告以來發表例數は60餘に過ぎない。
抑々本疾患は,青少年期より壯年期に最も罹患し易く,症状の輕微且つ不定なる爲め,屡々他の疾患特に關節炎,關節ロイマチス,又は神經痛等と誤診せられ易い。余は最近本症で種々の點で興味ある例に遭遇したので報告する。
Brodie氏骨膿瘍とは,極めて輕微不定の症状を以て長年期に亙る,慢性原發性,限局性骨膿瘍で,1830年英醫Benjamin Brodie氏が初めて報告したものである。爾來泰西ではLexer,Gross,Oeh—lecker,Simon氏等の研究,報告ありて其の發表例數は220餘例に及ぶ樣だが,本邦では,昭和5年玉木氏の報告以來發表例數は60餘に過ぎない。
抑々本疾患は,青少年期より壯年期に最も罹患し易く,症状の輕微且つ不定なる爲め,屡々他の疾患特に關節炎,關節ロイマチス,又は神經痛等と誤診せられ易い。余は最近本症で種々の點で興味ある例に遭遇したので報告する。
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